お知らせ

 今、子持ちの鮎が入荷しているので
久しぶりに「鮎の甘露煮」を作ってみました。
子持ちの鮎を、焦がさないようにじっくり素焼きにします。
本来、保存食とするには素焼きにした鮎を
串を刺したまま、わらつとに放射線状に刺して
からからになるまで干します。
かんかんに干した鮎を柔らかくもどして料理します。
冷蔵庫のない時代の知恵です。
元に戻って、大き目の鍋に、竹の皮を細く裂いて
敷き詰め、真ん中に茶筒のような缶を置きます。
そのまわりに、素焼きにした鮎を丁寧に並べて
調味料(酒・味醂・きざら・等)を入れて中火で煮ていきます。
煮汁が少なくなってきたら、火を弱くして
筒の中に溜まった煮汁をすくって、全体にかけながら
ゆっくり仕上げていきます。
手間仕事ですが、きれいに仕上がります。
柔らかくなっているので、冷めてからバットに移します。
噛み締めるほどに味わいのある、逸品です。

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